睨みを利かすは向こうの陣よ
百鬼夜行が群をなし
まずは韋駄天先陣切りて
此方の狢に襲い来る
あわてる狢の援軍に
狐狸の象る変化陣
伊達に傾奇に忍びまで
それを崩すは手長脚長大入道
雪崩れ込んだは狂骨で
迎えて討つは前鬼後鬼
いよいよ戦は混戦へ
伝令役の轆轤首
慌てふためき絡まる首に
枕をあてがう枕返し
河童は勝手に相撲を始め
木々木々笑う逆さ首
頭を渡る唐傘達を
見ては笑顔の座敷童
さてや戦は楽しきや
終われば酒酌み今宵も宴