キョゾウ ノ ロウカク

哀しい程に霞んでいく
時を越えられず思いは泡沫
夢幻泡影の世の中ならば
君への思いすら虚しい物でもいいのだろう
僕の存在すら果敢無い物でいいのだろう
君との時間も虚像の楼閣だったと
所詮人なんて遠慮と欲望の摩天楼でしか
生きられないのだから
君と過ごしたあの世界も
その中の小さな夢物語の一説だったのだろう