アクマ ノ イル テンゴク

地獄を旅立ち早四日
悪魔は天国の門に立つ
そして、跪いて途方に暮れる
放浪中の異端の悪魔
魂は浄化されぬ
このまま入っても仕方が無い

呟く言葉が天に漏れ
嘆く神が開いた門
美しく咲き乱れる花々と
輝く世界に魅了される
もう、迷いは無いか

ふらふら歩きの悪魔は天国へ
虐待蔑み全ては覚悟
我はこれより悪魔を捨てる

悪魔の魂浄化され
彼の姿は白へと変わる
蝙蝠翼はもう要らぬ
変わる白鳥の翼を付けて
彼は進む天国を

天国に住んだその悪魔
薄い世界に絶望する
美しく咲き乱れる花々は全て造花の偽物で
輝く世界の正体は肥えた人々その脂
嘆く声に神は答える
彼は求める世界へ旅立つ

即ち
天国のような地獄へ