ハカナ トキ

躰は置いて行けと君は云う
躰の中に君の存在は無いと
屍に落ちた時初めて知った
この額に塗られている黒い絵具
僕か

矛盾が崩壊する時
鋼のように硬質の君に逢い
儚…時は二度と産まれない
恐怖心を雁字搦めにして
持った絵筆
浸けた色は何か

青紫に染められていくモノ
それは僕の大切な一部
消えて逝く
何処までも消えて逝く
新たな躰与えられ僕は目覚める