ユメミビト ノ ユメ

明かりを部屋から見下ろす町並みは
星を映した水面のようで
届かない切なさに苦しくなったり
壁に掛かった草臥れたスーツが僕の分身でも
ラジオが綴った誰かの歌詞に自分を重ねてみたら
まだ少しだけ歩けそうな気がした

家路を辿る
懐かしい道
少しだけ変わっている
セピアの景色に色彩溢れ

時の流れは速過ぎて
過去を忘れてしまいそうで
崩れかけた夢の柱
必死で立て直してる

約束だらけ
縛られた僕はそのまま歩こう

星じゃなくても
血が示した道を見つけ出せた
壁いっぱいに貯まった罪が僕に迫っても
諍いながら僕の歌を口ずさみ
苦しみながら進む道も知った

家路を辿る
慣れない道も
少し変わって見える
灰色の景色
僕が彩っていく

時の流れが遅すぎて
先はぜんぜん見えなくて
でも
夢を叶える為にだけ
今を暮らしている
時の流れは速過ぎて
過去を忘れてしまいそうで
崩れかけた夢の柱
必死で立て直してる