キング オブ メモリィ

夢 輝き消える夜 空の中
時 過ぎ去り立ち尽くす冬の街

朝焼けの街を旅立ち
太陽へと向かいます
ただ胸の中に君への愛を抱いて

king of memory
歌う僕の傍 黒い子猫が寄り添って
king of memory
抱き上げた僕の頬にキスをくれました
丘から流れる僕の奏でるメロディが
街の灯りに吸い込まれていきます

月 沈んでほの暗い街を出る
草 踏みしめまだ旅は続きます

朝焼けの街を思って
涙がこぼれます
ただ胸の中に生きる君を思って

king of memory
親をなくした黒い子猫と二人きり
king of memory
抱きしめながら歩いて 一つキスをして
月から伸びる階段 昇る僕と猫
街の灯りが遠くに見えています

思い出の数と流した涙の数を
足した分だけ階段を昇って
見下ろした街に別れを告げて
愛した君に別れを告げて
"終わり"へと向かいます

king of memory
親をなくした黒い子猫と二人きり
king of memory
見上げた夜空の向こうに僕はいます
月へと昇る二人 思い出を数えつつ
そしてその数だけの涙を流しつつ

何十年後にここを通る君へと
こんな詩を階段に彫りつけておきます