途切れ途切れに進む道
窓から覗く薄い青
浮かぶ雲は深色で
切絵のように流れる
影絵の山の木々
冷たい風が揺らす
路傍のススキ
錆びたガードレールにもたれかかり
細く枯れた電信柱に纏わり付き
山家の灯りを透かし
近くの動など無いように
遠くの静に心奪われる