ミギテ ニ エイコウ ヒダリテ ニ ダラク

右手に栄光
左手に堕落
右足の鎖は左足の翼を戒め
右脳に響く空想を押さえつける左脳の欲
胸に宿った命の今にも放とうとしている閃光を
ただ押さえつけ続ける闇を持つ心
罪は右腕に罰は左腕に
僕の右には恋人を
僕の左には友人を
願うがしかし
僕の右には誰もいず
僕の左には平面が広がる
歩き出そうとする爪先さえも
重き鎖に封じられ
それを開放する鍵はいつでも持っているのに
明日を夢見る右目と
昨日を振り返る左目
全てのバランスが偏っている
不安定な午後の憂鬱