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マイナスのゼロが増え続ける
ジャンクに塗れた世界は美味で
赤く染まった桃源郷
紅満ちるエルドラド
崩壊の序曲は悪魔ではなく天使が奏で
蘇る過去は腐敗の香りを浄化して
灰色凍える色彩に
震える大地に典雅の舞
諸行無常を謳い上げる浄瑠璃師
道楽無楽の果てに行き着く黄泉に
地獄の色は酷く映える
ただ夕凪に見た幻想
そして世界はいつも清浄
瓦礫に残るコンクリィトに
ブリューゲルの絵画を飾り
静謐の景色に佇む茶人
挿花家が生けるは三階草
ただ侘の元に全ては帰結する
一時
響き渡る澄んだ音
闇を切り裂き暗雲を祓い
そして最後の世界を飾る
鳴弦
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