ウミ ト ガレキ ヲ ナガメナガラ

連鎖反応が止まらない
遠く見る目に映らない
傍で佇む僕の姿
揺ぎ無い誇りを罪の意識が侵食し
小さく小さく
もう見えないほどに
世界って小さくなるんだね
また一つ静かに役目を終えた町
崩れ落ちた瓦礫に幾つの生が沈んだのだろう
君の油断が生み出した微かな吐息が揺らした空気
ほんのそれだけで
ほらまた一つ光が輝きを失うよ
眺める瓦礫に海の名残
藤壷に侵食されつくした盾の船
きっと明日はいつもの笑顔で
きっと明日はいつもの君で
たった二つの命を護りきろう
一雫の涙
また消えていく