カレイドスコォプリアル

まるでカレイドスコォプ
巡り巡る回転する世界は
瞬く間に移り変わる景色
森閑の夜空に浮かぶ満月
蛹の中で変化していく蝶
白い工事現場に二つの影
幻灯機の灯し火が現世を
象徴するように巡り行く
次の景色に思いを馳せて
寸刻さえも長く長く感じ
瞬きにさえ躊躇いを覚え
期待に満ちた虚ろな影を
創り出し続けているのは
他ならぬ僕自身だと知り
そしてそれすら受容れて