ジカン ノ ショケイグ

黒色の剣が頭上から迫ってくる
手が触れたもう一つの剣は鮮やかなシルバ
モノクロォム
壁にあいた孔は僕が入るには小さく狭い
何より中から聞こえる不気味な刻み
今日もまた途方にくれる三時半
六と言う僕の居場所
留める事の出来ない処刑具に
購い切れない六時半
また切り刻まれる身体
躯はまた全てが戻る十二時に
六時間半の命を僕に与える
足元は虚無
目の前にはもう一つ
面対称の終わりを知らぬ者
剣を壊せばそれで終わる
僕はもう切り刻まれる事も無く
いつかはここから去る事も出来るだろう
いつか―?
ああ…
これを壊せばそのいつかは何が運んでくれるんだ
時間が無い世界で僕は静止して
時間が無い世界は全てを静止させ
時間が無い世界はやはり僕に救いをくれない
永遠に