ノスタルジア

何を間違えここに居るのか
何の為の半生だったのか
枯れた血に塗れた心は懐かしいあの場所を
いつかのあの瞬間を求める

この孤独な僕だけの世界
最後の時にまで思い出す貴方の暖かさ
今消え去る孤独のまま
冷たい地面に浮かんでは消える
誇らしい貴方達の微笑みよ

屍骸に注ぐ蝉時雨
閉じられた瞳の中に
貴方と過ごした夏の午後
古ぼけたブランコを揺らした思い出

この孤独な僕だけの世界
最後の時にまで重く響き渡るノスタルジア
今消え去る孤独のまま
冷たい地面に滲んだ涙と赤
鮮やかに輝く
一瞬だけ