アオキハイ

冷たい夜風を浴びて
さあ、行こう
泡沫の世界の朝なんて気にしない
世界はいつでも夜
始発も無いし車も無い
自転車なんて無粋
疲れたら休めばいい
そうだろう?
今夜あの蒼を越えて
黄色い顔に逢いに行こう
灰色が邪魔をするけど
僕は一文字失ったゴーレム
でも崩れ去るにはまだ少し
青い瞳の住人も僕を迎えてくれているから
黄色に染まった胸の奥
まだ抜けていない灰色
足の赴くまま
瞳が捉えた物を目指し
進んでいけばいつかそこに辿り着ける
蒼き灰が積もる道
ああ、これは雪景色だ