ヨイ リョコウ

宵を待つ間に訪ねて来た人に尋ねる
明日は何かいい事がありますかなんて
時間を越えて旅をする夢を描き
世界の間の果てしなき次元へ向かう

月の消えぬ間に
星の消えぬ間に
あの噴火を越えよう
その先に光る一陣の風を見る為に

風の中に消えて行く町を見つけ
近付く度に町は退廃を極め
僕のせいじゃない
僕のせいじゃない
在り得ないのは在り得ない事だって
昔の知識の誘惑

砂塵の中の栄光の残骸に立って
屍を晒す幾多の人々に祈る
どうか安らかに
どうか二度と目覚めないで

宵を終えた僕はまた少し時間を戻す
明日はきっといい事があると思う