ココロ ノ オリ

見慣れた格子と壁
貴方は私を守ってくれているの
毎日与えられる食事
食後の眠気はいつもの事

ああ、また思い出す
雪の降る町で
貴方が救ってくれた日の事
痣だらけの私は
唯一傷のない顔をいっぱいに笑顔を浮かべていました

この幸せがいつまでも続くなら
何もいらない
世界も言葉も自由でさえも
私は全てを犠牲にするわ
貴方がそこにいてくれるなら

見慣れた格子と壁
貴方は私を守ってくれているの
毎日与えられる食事
今はもういつもの時間なのに

ああ、また夢に見る
ベッドしかない部屋で
貴方の幻を夢に見た日
服を着ていない私の
傷だらけの体を裸の貴方が抱き締めてくれていました

見慣れた格子と壁
貴方が帰ってこなくなった日
毎日涙をこらえながら
貴方の帰りを待ち続けて

ああ、格子が消える
青い服の男達
貴方の代わりに私を連れて行く
痣だらけの私を
苦しみが溢れかえるあの見えない格子の中へと

この苦しみがいつまでも続くなら
何もいらない
世界も命も心でさえも
私は全てを犠牲にするわ
貴方ともう一度会えるのなら