オチテイク キ ノ ウエ

投げ出された僕は
どこまでも落ちていく木に捕まっている
纏わり付く空気を切り裂いて
まっすぐに
ただまっすぐに
いつの日か辿り着く底に向かって
呼吸を阻む見えないクッションに苦しみながら
途絶えそうな意識を断続的に繋ぎ止め
ひたすらに幹を抱く腕に力を込めて
終わりを望んで
永遠を望んで
矛盾は単に答えが出ないと言うこと
一秒が一日のように感じる