シラスナ ノ サカ

石庭の空
夢幻の白沙
常世に響け
沙踏み締める鞋音
夢中の如き今
空気を頼りに歩を進め
背後の気配は八百万
共行き昇ろう黄泉平
いつかは欠ける望月の
新月なる日はいつなのか
宵酔い歩くより善い代
恋乞い凍る声越えて
才苛んだ最期の彩
浄土は近く遠くあり
無常なる世にいざさらば
さて赴くか
煙管燻らせ