ヒスイ ノ ニワ ニ ヨコタワル キミ

時の最果て 翡翠の庭で
砕けた石垣 名残の台地
吹き抜けては庭を揺らして
果てなく響く キミの夢よ

静寂に眠るキミに癒しは訪れず
形無く惑う魂のように

記憶は諦観を赦さずに
キミは確かにそこにいた
時間は消滅を促すが
キミは確かにそこにいる

キミよ見果てぬ夢ならば
主の下へと去るがいい
キミが生まれたあの日のままに
キミが壊れたあの日の先に
キミはこの世に有らぬモノ
キミは夢幻に消えるモノ
この翡翠の庭も
いつかはキミの居場所を無くすだろう