コドウ ノ セカイ

響いた心音 星の下
あの日から聞こえる波の音
胎動は癒しの調律
律動の幕間に鎌の切っ先

鼓動の船団 海を行く
揺らぎは些細な命の声で
怒涛の紅 海を染め
楔は一つ打ち込む夢の根

奏でた和音は土の下
彼方から響く鐘の音
軌道は兆しの蹄鉄
覇道の天馬に蝋の翼

鼓動の船団 沈み行く
あの日は果敢な幻一夜
駆動の紫 海に散り
苦楽は一つ表裏の頚の根

天が破壊にまどろむ幾夜も
鼓動は響く破壊に反響し
あらゆる世界に届くまでに

鼓動の船団 浮かび出る
終わりは俯瞰の天球儀
非道の橙 国を染め
とかくも一つ世界は終わる