エンセドウケイ

突け渇望の花 独善に
尚響かぬ人の夢なりと
焦がれよ星を知り
今鼓動の民と尽き
壊れ揺れる星 万端に
尚疲れぬ人の姿へと
奮えよ終を知り
今序章の序文だと

続けよまだ 憚る故

人臣の果て咎無く消えよ
塔の上 聖人を見て
凍える胸 触れる指も無く
崩れる塔 綻ぶ意志

吸え万象の香の薫香を
何故聞こえぬ月の悲鳴よと
漕ぎ出せ舟に乗り
今秧鶏の羽を噛み

くぐもれ声 奏でる胸

高僧の声 果てなく響き
塔の中 形を視て
船頭の笛 聴く者も無く
鎮魂の調べを遺志に