ネムレヌ キシュクシャ

眠りのない夜はまるで独りぼっち
二段ベッドの上なんて見えないんだ
波間に漂うような心地よい音色
時間の檻だけがボクを縛るんだ

寄宿舎の廊下に月が見え隠れ
二段ベッドを抜け出して闇の国
祈りの声のような暖かい空気
時間の檻の鍵見つけ出す

雪化粧の中庭 錆びた給水塔
壊れた遊具がボクを迎えてる

世界が終わったような
土のにおいがしてる
世界を閉ざした夜の
ボクの声だけが響いてる

儚くはないさ
ボクの声がしてる
だから音を消して
御りなく続く
知らないボクの声
雪に深く埋めたのに