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歯痒さは甘美 無上の恍惚
行く事の出来ぬ道に立ち
輝きは彼方 後方は漆の森
震えよ我が身 君は憂鬱だ
屍は朽ちぬ 無常は万象
潜る事の出来ぬ門に立ち
栄光は遥か 後方は磔刑の残滓
凍えよ我が身 君は不束だ
幽艶なる静謐の楽堂
壮絶たる敬虔の末路
荘厳よ響き渡れ
旋律は万里 久遠を超えて
茫然と立ち尽くすその足に
深き深き根を張り巡らせ
反魂よ永久に狂え
輪廻は空虚 聖堂を壊し
混然と歪みを内包する夜に
深く深く杭を打ち立てよ
面妖なる鬼人の城砦
猥雑たる凡人の栄誉
根源よ霞み消えよ
神話は空虚 埃を携え
茫然と歩みを止めた物語を
畏み畏み祓い給え
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