イツカ クルベキ アサ ヲ キラッテ

包み隠した陰影
街の燐光 気怠さ
襤褸布 気疲れ
雰囲気の夜
篝火の近影
滝に燐光 鮮やか
細切れ つれづれ
金色の春

灯火に照らされて
輝くままに世界に光を
目のクマ気にせず
夜空に惹かれて
いつか来るべき朝を嫌って

紫檀の尖鋭
月の運行 ささやか
振り切れ 語り部
舌鋒が来る
奇譚の投影
舟の運行 まどろみ
酔いどれ 気まぐれ
詩人が通る

蛍火を胸にいれ
夜空の心に輝きを
産土持ち寄り
故郷に還って
いつか来るべき朝を嫌って